普賢菩薩騎象像の拝観について
2024年12月10日(火)に普賢菩薩騎象像が113年振りの修復期間を終えて岩船寺に戻って参りました
法華曼荼羅を含む厨子に関しましては引き続き修復作業を行なっていますので、今回は本体のみとなっています
※ただし法華曼荼羅の印刷物を付けた仮の厨子をご用意いただいております
厨子の修復作業が終わるまでは仮の厨子とはなりますが、本日より本堂にて普賢菩薩騎象像の通常拝観が可能となりました
113年振りの修復が施されたばかりの貴重な重要文化財である普賢菩薩騎象像をぜひ御拝観ください
普賢菩薩騎象像(平安時代・重要文化財)
辰年・巳年生まれの守護仏。現在は本堂内本尊脇に安置されているが、元来は三重塔内部に納められていた。寺伝によると智泉大徳作と伝わるが、智泉は画技にすぐれており、伯父である弘法大師(=空海)の指導で騎象像を書写し、この図像をもとに藤原時代初期の仏師によって制作されたと考えられる。一木造りの彩色像で女性的な姿の当時代を代表する優品である。この像は、法華経に説かれる六本の牙を持つ白象に乗る普賢菩薩で、法華経を信じる者を護持(ごじ)するといわれる。